筆者が幼い頃、小学校の授業の一環で「田植え」学習がありました。
多くの児童は長靴を持参していたのですが、長靴を忘れてきた子は裸足で田んぼへ入っていました。
その時に聞いた言葉は・・・「ヒルに気を付けてね~」。
ヒルが血を吸う
現在の田んぼでは、農薬が使われることが多くなったため、ヒルの数は減りあまり見られなくなったそうですが、川や沼地、湿度の高い森林などの自然の中ではまだまだたくさん見られます。
ヒルの唾液には麻酔成分が含まれているため、わたしたちが噛まれた時はすぐには気づきません。
痛みを感じないのです。
多くは後から出血していることに気づく程度で、人間に対して毒性を持たないため特に慌てる必要はありません。
なかなか血が止まらなくてびっくりするのですが、傷は放っておいても数日で自然に治るとされています。
毒性がないのは一安心ですね。
ミミズを食べる
ヒルは人の血を吸う以外にミミズを食べて生きています。
ヒルもミミズも大小いろいろな大きさのものがいますが、大きいヒルは大きいミミズをまる飲みしてしまうのですから驚きですね。
ヒルは、口周辺と肛門あたりが吸盤のようなつくりになっているため、ミミズを捕まえて食べるときにもこの働きを使っているのです。
ヒルは捕食されるのか
ヒルの体の表面はとても粘着性があります。
先述の通り、体に吸盤のような働きもありますので、他の動物がヒルを狙うことはおろか、近づくことすらあまりないそうです。
ミミズとヒルの違い
ミミズとヒルはまず形状が違います。
ミミズは頭部か尻部か分かりにくいのですが、ヒルは頭部が扇形になっているのが特徴的です。
両者とも湿った場所を好むので、同じようなところに生息します。
ですから捕食関係になりやすいのでしょうね。
ミミズもヒルも、見た目が好きではない方が多いのではないでしょうか。
筆者も苦手です。
まとめ
ミミズは人間に害を与えることはありませんが、ヒルには注意が必要です。
刺されても毒性がないとはいえ、良い気分ではないですね。
わたしたちが日常生活しているところに現れることはめったにありませんが、山や川では注意が必要です。