ミミズはどうやって繁殖するのでしょうか。
卵はどうやって孵化するのでしょうか。
ミミズの雌雄
ミミズは、雌雄同体という、一匹がオスでもあり、メスでもある生き物です。
卵巣と精巣の両方を持っているのです。
しかし、一匹では卵を産めない種類が多いです。
違う個体同士が、精を交換しあって、受精する必要があるのです。
2匹のミミズは、互いに逆向きになり、頭の方を重ねて密着して交接を行います。
時には、尾っぽの方までグルグルに絡み合っているミミズ同士を見つけることもあります。
ミミズの産卵
ミミズには節のような縞々模様が付いていますが、その中で、頭の方に、少し太めの縞になっている部分があります。
それを、環帯と言います。
受精した後は、その環帯の部分が、白くなります。
そして、その白い部分が、徐々に頭の上の方へ移動し、服を脱ぐように、頭から脱ぎ捨てられます。
これが、ミミズの産卵です。
脱ぎ捨てられた白い部分は、3~4ミリくらいに丸まり、孵化を待ちます。最初、白色だった卵は、段々と茶色くなっていきます。
卵の孵化
孵化するまでの期間は、時期によってかなり差があるようです。
冬には孵化せずに、暖かい春になるのを待って孵化するそうです。
暖かい時期なら、3~4週間で孵化します。
孵化直前の卵は、外から透けて、赤いミミズの体が線状に見えるようになります。
ミミズの種類によって違いますが、シマミミズの赤ちゃんは、卵の皮を頭で押し破り、小さな穴をあけて、そこから出てきます。
フトミミズは、卵が大きくなった赤ちゃんミミズでパンパンに膨らみ、パチンとはじけるようにして皮が裂け、赤ちゃんミミズが出てきます。
赤ちゃんミミズは、一つの卵に2匹以上入っていることもあります。
赤ちゃんミミズ
生まれたてのミミズは、血管が透き通って赤く見えています。
長さは、1~2センチくらいです。
でも、もう自分で大人ミミズと同じようなものを食べることができますし、動きも活発です。
まとめ
ミミズは雌雄同体ですが、一匹では産卵できません。
2匹が精を交換し、産卵します。
卵は、環帯という部分から白色の物が移動し、脱ぎ棄てるようにして出来ます。
赤ちゃんミミズはすっかり一人前で、大人と同じものを食べて大きくなっていきます。