環形動物という言葉を聞いたことがありますか?
環形動物にはゴカイやイソメなどが分類されています。
しかし、ゴカイもイソメも形はミミズと似ていますよね…
では一体どう違うのでしょうか?
ということで今回は、ミミズと環形動物にはどういう違いがあるのかについてまとめました。
環形動物とは
ミミズのようににょろにょろ動く生き物(虫類)は、そのほとんどが環形動物に分類されています。
しかし、一口で環形動物と言っても種類は7000種類以上、大きく三つに分けられるのです。
環形動物の種類
環形動物は、多毛類と貧毛類、そしてヒル類に分類されます。
多毛類とは多毛網に属する手足のある生き物の総称で、ゴカイ類とも言われています。
ゴカイ、イソメ、コガネウロコムシなど、ミミズに足が生えたものを多毛類と呼びます。
貧毛類とは、手足のないミミズ全般のことをいいます。
私たちの知っているよく目にするミミズだけではなく、ミミズにも実は相当な種類がいます。
ヒル類とは、血を吸って膨れ上がるあの“ヒル”です。
実はゴカイ類やミミズ類と同じ環形動物門に属しているんですね!
ヒルに血を吸われたら、まずは血を搾りだしましょう。
ヒルには血を固まらせない成分があり、4時間以上止まらないこともあります。
ただ、毒性はないので焦ることはないでしょう。
ミミズと環形動物の違いって?
さきほどもちらっとお話ししたように、ミミズは環形動物の一種です。
ただし、環形動物として広く知られているゴカイ類とは別のものになります。
環形動物の多毛類は雌雄異体の生き物ですが、貧毛類は雌雄胴体の生き物です。
体の中にメスとオスの役割があるのでどこかから適当に捕まえてきて二匹入れておくだけで増えてくれるのです。
ちなみに、ヒル類も雌雄胴体の生き物です。
ヒルはべたーっと横に広がることはありますが、ミミズは広がりません。
見た目は似ていますが安易に触ろうとするのは危険なのでやめましょう。
まとめ
- 環形動物は全部で7000種類以上いて、大きく三つの分類に分かれている
- 雌雄異体の多毛類(ゴカイやイソメ)
- 雌雄胴体の貧毛類(ミミズ全般)
- 雌雄胴体のヒル類(ヒル全般)