とても身近な生き物ミミズですが、見た目から好きになれない、ミミズの事は知りたくもない、という人も多いのではないでしょうか。
身近なのに、意外と知らないミミズについて書いてみます。
ミミズの体
ミミズの体はとても単純な作りですが、これは単なる下等動物という訳ではなく、進化の結果、このような単純な作りに戻ったとも言われています。
骨もなく、クニャクニャしているミミズですが、どうして土の中に潜ることができるのでしょうか。
それは、ミミズの体の外側からも見えている、節が沢山つながっているような体の作りのお陰なのです。
ミミズの体は、この節の様な作りのお陰で、小さな部屋にいくつも区切られています。
小さな部屋にミミズの体液を満たして圧力をかけることで、とても強く頑丈になるのです。
それで、土を押しのけて入り込んでいくことが出来るのです。
ミミズは、口から出される粘膜で有機物や微生物を含んだ土を飲み込み、消化吸収し、肛門から粒状になった糞を出します。
この糞は、植物の育成に適しており、それゆえ、ミミズは益虫と言われるのです。
ミミズは、トカゲの尻尾と同じように、切れても再生します。
敵に襲われると、尻尾を切って逃げていきます。
そして、切れた部分が再生するのです。
日本のミミズ
ミミズの種類を特定分類する作業は、とても難しいとされています。
ミミズは、世界中どこにでもおり、その生息を全て把握できないのです。
今のところ、日本で確認されているミミズの種類は、500種類以上、大きなミミズは、45センチになるものが確認されています。
世界のミミズ
世界には、6000種類以上いるとされています。
でもこれは、全体の20パーセント程ではないかとも言われています。
確認されている中で一番大きなミミズは、オーストラリアに生息し、3メートル以上もあると報告されています。
まとめ
ミミズは簡単な作りの生き物ですが、それはとても良くできた構造になっています。
日本では500種類以上、世界でも6000種類以上いるとされていますが、現在確認されている数は氷山の一角ではないかと言われています。