庭にも畑にも花壇にも、何処で土をいじっても出てくるミミズですが、卵を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
どこで、どのような状態で卵は産みつけられているのでしょうか。
そして、ミミズは、一体どれくらい生きるのでしょうか。
ミミズの卵の形
ミミズの産卵は、お尻から丸い卵を出しません。
とても独特な方法で卵を産みます。
別の個体から精を受け、受精したミミズは、環帯という部分が白く変色します。
環帯とは、ミミズの縞模様のなかでも頭の方にあり、太い縞になっている部分です。
その白く変色した部分が、徐々に上に上がり、最後には、頭の先から落ちます。
この落とされた部分が、卵になるのです。
この独特な産卵方法から、産卵ではなく、放卵と言われ、卵も、卵胞と言われます。
卵の形も、最初は丸くありません。
しばらくすると、縮んで丸まっていきますが、シマミミズの卵のように、完全に丸くならず、レモンのように両端が突き出たような形の卵を産むミミズの種類もあります。
ミミズの卵はどこにある
ミミズは、何処にでも卵を産みます。
自分が生活している場所なら、何処でもよく、地中であったり、落ち葉の下であったりもします。
植木鉢をひっくり返したら、そこに白い丸いものが付いていたという経験をした人もいるのではないでしょうか。
それがミミズの卵なのです。
お店で、たい肥を買った人は、その中に卵を見つける場合もあります。
たい肥は、ミミズを使って作っているので、ミミズの卵も自然と混じっているのです。
ミミズの寿命
一般的には、一年くらいと言われています。
ミミズの種類にもよるようですが、一年たって、産卵を終え、冬には亡くなると言われています。
そして、春になると、また次の新しい赤ちゃんが生まれるのです。
まとめ
ミミズの産卵は、環帯という部分が徐々に移動し、頭の先から剥がれ落とされます。
暫くしたら丸く縮まりますが、シマミミズの卵はレモンのような形をしています。
ミミズの寿命は1年くらいです。