ミミズは、自然界では様々な動物の餌になります。
魚や鳥、イノシシなどの哺乳類もミミズを食べます。
では、飼育しているメダカも、ミミズを食べるのでしょうか。
卵からかえったばかりのメダカも、ミミズを食べるのでしょうか。
メダカの餌
メダカを家で飼っている人は、人工飼料を与えることがおおいでしょう。
大きさも良く、水もそれ程汚さない、理想的な餌です。
しかし、自然界のメダカは、人工飼料は食べていません。
自然界のメダカが食べている餌の一つにあげられるのが、ミミズではないでしょうか。
こういう生きた餌を、時々でも、飼っているメダカにもあげると、栄養バランスがよく、元気なメダカに育つと言われています。
メダカの餌になるミミズは
メダカは小さな魚ですから、餌になるミミズも、小さなミミズです。
イトミミズが一般的です。
イトミミズは、全国の下水道や溝なので見られます。
頭を泥の中に突っ込み、お尻を出してゆらゆら揺れています。
集団で生息するので、その部分はイトミミズの色に、赤い絨毯のように染まります。
とても生命力が強く、多少乾燥しても、その集団が団子状態に固まり、乾燥から身を守ります。
手で触ると、らせん状に体をひねるのも特徴です。
魚の餌として、ペットショップで普通に売られています。
イトミミズと書かれていても、ユリミミズやシロイトミミズが含まれている事もあります。
卵からかえったばかりのメダカの餌
小さなイトミミズですが、卵からかえったばかりのメダカにとっては、大き過ぎます。
イトミミズは、もっと成長してから与えます。
孵化したてのメダカは、ヨークサックが付いているので数日は餌なしで大丈夫です。
でもその後は、細かい粉状の餌か、青汁というプランクトンなど小さな生物が含まれている汁を餌として与えます。
メダカは、餌を丸のみするので、赤ちゃんメダカの口に入る大きさの餌でなくてはいけません。
イトミミズの注意
栄養価の高いイトミミズですが、餌として上げるには注意が必要です。
生きているので、食べ残されたミミズは水槽の底砂に住み着き、繁殖します。
イトミミズの生命力は強いですから、簡単にどんどん増えていきます。
そのうち、メダカには食べきれない量となり、しかも、砂底に生息し、水槽内の環境を調節していくれているバクテリアなどが、ミミズに酸素を奪われ、亡くなります。
すると、水槽内が汚れていきます。
イトミミズも、増え過ぎて自滅し、その亡くなったイトミミズがまた水槽を汚染します。
ですから、餌としてイトミミズを与える場合は、皿に乗せるなどして、食べ残しを綺麗に取り除くように努力してください。
まとめ
卵からかえったばかりのメダカは、イトミミズは大き過ぎて食べられません。
メダカが成長し、口が大きくなれば、イトミミズも時々与え、栄養バランスのとれた食事内容にします。
食べ残したイトミミズは、水槽から取り除きます。
もし水槽に住み着いてしまったら、どんどん増えて、汚染の原因となります。