ミミズって噛むんでしょうか?
人畜無害……どころか、土壌改善に大変有益な生き物だといわれています。
庭土いじりをしていて、ミミズに噛まれることなんてあるんでしょうか?
ミミズではなく、他の生き物の可能性は?
色々な疑問が湧きますが、早速見ていきましょう。
ミミズには歯が無い。ミミズに似た生き物などの可能性は?
ミミズに歯はありません。
従って、人の手を噛むことは有り得ません。
考えられることとしては、ミミズに似た生き物の可能性。
または、「ミミズに混じって、何かがいた」可能性が考えられます。
ミミズには歯が無いため、噛むことができない
ミミズの体の構造で口周辺は、口前部→第一環節→口腔となっています。
歯は見当たりません。
従って、たとえミミズ自身が命の危険に晒されるような身の危険を感じたとしても、人の指を噛んで逃げる、などという芸当はできないのです。
地表面に上半身だけ乗り出しているミミズを驚かせると、反射的に土の中に引っ込むくらいのことしかできません。
または、敵に襲われた時にはぴょんぴょんと飛び跳ねながら果敢に逃亡を試みます。
逃亡に失敗し、アスファルトで命を落とすミミズも多いです。
ミミズに似た生き物や、その他考えられる可能性としては?
ミミズに酷似している生き物に、ブラーミニメクラヘビ(学名:Ramphotyphlops braminus)という外来種のヘビがいます。
別名ミミズヘビとも言われ、ミミズのような大きさと姿をしており、一見すると黒いミミズのように見えます。
ですが、体は鱗に覆われてミミズのような体節はなく、ヘビの面構えをしており、舌を出し入れもする、れっきとしたヘビの仲間です。
日当たりの良い乾燥した土壌を好み、石や落ち葉の下や、畑の土中などに潜り込んで棲んでいます。
肉食性で、自然環境下ではアリや、シロアリの巣を襲い、その幼虫や成虫や卵などを食べて生きています。
毒もなく、攻撃性もほとんどないですが、捕まえるとミミズのように体をくねらせて、先の尖った尾でつつくことがあります。
ブラーミニメクラヘビをミミズと間違えて「噛まれた」と勘違いすることは有り得ます。
その他、可能性としては、釣り餌用のミミズの中に「ゴカイ」や「イソメ」が混入していることが考えられます。
ミミズは噛みつきませんが、ゴカイやイソメは噛みつきます。
体験者談として、「岩イソメや、青ゴカイに咬まれるとかなり痛く、血が滲んでくることも」あるそうです。
ウチワゴカイに噛まれると指に穴が開き、血が滲むことあるそうです。
これら釣り餌用のゴカイ類は、石粉をまぶして掴むことで噛まれずに済みます。
まとめ
ミミズの口腔内には歯が存在していないため、身の危険を感じても逃亡を試みるのみであり、人の指を噛むことはないとわかりました。
ミミズに似たミミズヘビは、刺激を与えると尾で攻撃してくる可能性があります。
また、釣り餌のミミズの中にゴカイやイソメが混入していれば、それらに指を噛まれることがあります。