ミミズがたくさんいる畑は、良い畑だとか、いやいや、ダメな土なのだとか、色々な情報を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
いったいどちらが本当の話なのでしょう。
ミミズが集まる土はどんな土?
多くのミミズは腐食した土を食べて生きています。
腐食した土があるところにミミズが集まるのです。
想像しても分かると思いますが、じめじめした土では植物は育ちません。
ですから良い土とは言えないのです。
ですが・・・、
ミミズが動いて微生物を助ける?
ミミズは土の中を移動するのに穴を掘ります。
穴を掘って移動すると土の中に空気が通ることになります。
これにより微生物の活動を活性化させるというのです。
微生物が活発に動くと土の状態が良くなりますよね。
こうして微生物とともに土も活性化させ、状態の良い土へと変化していくのです。
糞が土の養分となる
ミミズも生き物ですので、食べ物を食べた後は糞をします。
このミミズの糞が微生物の餌になるとも言われています。
こうして土中の微生物がどんどん増えていくわけですね。
また、ミミズの糞そのものが土の養分になるのだとか。
このミミズの糞は農作物にとっては「黄金の糞」と呼ばれるほどのとても良い肥料になっているようです。
作物にとっては害?!
ミミズは良い土をつくってくれますが、土の中に根を張っている農作物には影響がないとは言えないようです。
モグラに注意
ミミズがいるということは、ミミズを餌にしているモグラが寄ってきます。
ご注意ください。
まとめ
ミミズがいる土は、土の状態は良いとはいえません。
ですが、ミミズがいることで土がどんどん良くなっていくのです。
畑をつくる時にわざわざミミズを大量に購入してきて土に入れるという方もたくさんおられます。
それだけ、ミミズは土にとって良い働きをしてくれるということでしょう。
ですから、益虫である!とも言えませんし、害虫である!とも言えないわけです。
ミミズだけに限ったことではありませんが、数のバランスが大事なのです。
単にミミズがいるだけの土が良いわけではなく、ミミズがその土の中でしっかり活動してくれるように環境を整えなければならないのです。