何年か前から野菜や植物を育てている人の間で、ミミズの糞で堆肥をつくる《ミミズコンポスト》というのが話題になっています。
しかし、家庭菜園を始めたばかりの人は『ミミズ!?どういうこと!?』と疑問しか出てこないですよね。
ということで、今回はミミズの堆肥、《ミミズコンポスト》の作り方や使い方についてまとめました。
ミミズの堆肥とは?
ミミズの堆肥というのは、具体的に言うと「ミミズに家庭から出た生ごみなどの有機ゴミを食べてもらい、肥料となる糞を排泄してもらう事」で出来上がります。
簡単に言うと、ミミズに手伝ってもらってリサイクルをしている、という事です。
ミミズの堆肥は栄養分がとっても豊富に含まれているだけじゃなく土の質を調節してくれる効果もあり、黄金の土、とも言われているんです。
このミミズコンポストはにおいが少ないだけじゃなく、安く早く手軽にできるので人気が高まっているというわけです。
ミミズの堆肥の作り方
ミミズの堆肥を作るには、まず“シマミミズ”を入手しなければなりません。
シマミミズは農家さんに行けばたくさんいますが、近くになかったり自分で取ってくるのは大変、という方は釣具屋さんやインターネットでも売られています。
最初に大きなゴミ箱のような不透明の容器を用意し、底に排水用の小さな穴をいくつか開けます。
深さは30cm~50cmのものを選びましょう。
あまり大きな穴だと他の虫が入ってしまったり、ミミズが出ていってしまう可能性もあるので注意してくださいね!
穴をあけたらレンガなどの上に置き、地面から少し浮かせ、その下に排水用の受け皿を置いておきます。
容器の中に牛糞堆肥やココナッツ繊維、ピートモスなどを湿らせて入れ、ミミズを投入します。
初めは100匹くらいから始めると良いでしょう。
そこに、家庭から出た生ごみや新聞紙、段ボールなどを入れておくとそれを食べ、栄養たっぷりの糞をしてくれます。
ミミズの堆肥の使い方
ミミズの堆肥が出来上がったら早速使ってみましょう!
とはいえ、ミミズの堆肥には非常に栄養素は豊富なのですが、ミネラルはなく、食べるものによって足りないものも出てきます。
なので、培養土などにミミズの堆肥を20~30%混ぜて使うと良いでしょう。
ちなみに受け皿にたまった水も“液肥”といって栄養が豊富に含まれていますので、併せて使うと良いでしょう。
まとめ
- ミミズに家庭用の生ごみを食べてもらうことで栄養分たっぷりの堆肥を作ることができる
- 堆肥を作ってくれるミミズは“シマミミズ”という種類
- 培養土などに混ぜて使うことで効果あり