ミミズは土壌改善すると言われていますが、反対派もいます。
ミミズの生態と土について調べていきたいと思います。
役割
土を作るのが微生物だとしたら、それを耕し豊かにしているのはミミズです。
ミミズは地中の動物群の中で圧倒的に多いばかりでなく、動物全体の50%以上を占めると言われています。
重要性
ミミズが消化路の中に莫大な量の微生物を飲み込み、排泄物となったこれらの微生物が豊かな腐植土の元になるのです。
ミミズは短時間にしかも最小限の労力で、腐植土を生産してくれます。
土を掘る間、ミミズは体は常に粘膜に包まれ、この粘膜が硬い土の中でも体を滑りやすくし全身を助けているのです。
絶え間ない一種の摩擦運動によって、この粘膜がミミズ掘るトンネルの壁にセメントのように塗りつけられていき、天敵の人足からミミズを守るのです。
また、ミミズは前進しながら湿気を吸収し、土を固めてくれるのです。
ミミズの排泄物はミミズの分泌物によってコンスタントに中和されます。
また、酸性度の調整役にもなり、植物の成長を促します。
土方職人のチームワーク
ミミズは地中5メートルの深さまで掘ることが出来ると言われています。
そして、自分の体重の50倍もの重さの石を動かすことができます。
ミミズが掘る地下道は、土の排水性を高め、ミミズのいる土壌は、ミミズがいない土壌よりも、水はけが4~10倍も良いという実験結果が出ています。
また、砂地のような水がすぐ地下に流れてしまうような軽い土壌の中では、ミミズの排泄物は逆に保湿性をたかめてくれるのです。
嫌われる理由
土方職人のミミズですが、嫌われることもあります。
農作物を食べてしまうモグラを引き寄せてしまうからです。
まとめ
土は、長い間たがやかないと、硬くしまって隙間がなくなり、中に空気が入りにくくなります。
植物の根は、土の中で空気を吸い込んで呼吸をし、土の中の養分を水と一緒に吸い上げて、植物の体内に送り込みます。
ミミズが多い土は、柔らかく、空気や養分をたっぷり含んで、植物を育てるにはとても良い土地なのです。