ミミズっておかしな名前・・・。
なぜそのような名前がついたのでしょうか。
名前の由来
目がないから
ミミズには目がありません。
目で見えないという意味から「目不見(メミズ)」が転じて「ミミズ」になったというものが最も知られている由来です。
現代の言葉ではなく、平安時代の書物に「ミミズ」の記載があったそうです。
土の中にいるから
ミミズは主に土の中で生活しているため、日光を感じるということがありません。
暗闇に向かって突き進み、日光には弱い生物です。
日を見ることがないということから「日見ず(ヒミズ)」が転じているという説もあります。
ミミズの鳴き声
昔、ミミズは「ミミ」と鳴くとされていました。
「ズ」は虫や鳥の名前の下につく「ス」(キリギリスやカラスですね)が濁音化されたものだと考えられます。
しかし、これに対しては異論もあるようで、ミミズの鳴き方は「ジー」「ジジー」という鳴き声だというのです。
筆者はミミズが鳴くことを知りませんでしたし鳴き声も聞いたことがありませんので分かりませんが、実はこれには、鳴き声の表現の仕方の違いや擬音語の違いによるものだと考えられています。
つまり、聞く人によって「ミミ」に聞こえたり「ジー」「ジジー」に聞こえたりするのですね。
鶏や犬の鳴き声を擬音すると日本語と英語では違うというのと同じことです。
ミミズは「ミミ」と鳴きます、と言われてから聞くとミミズの鳴き声は「ミミ」と聞こえるのです。
最初にミミズの鳴き声を聞いた人が「ジー」と言っていれば「ジジズ」になっていたのかもしれませんね。
中国では蚯蚓(キュウイン)
中国語でミミズは蚯蚓(キュウイン)と書きます。
ミミズは伸びたり引いたりという動きをして進み、ミミズの土の中の住処には糞のような丘があることから、このような字を使うようになったとされています。
まとめ
名前だけではありませんが、昔から伝えられているものや由来を調べてみるとなかなか面白いものです。
そういうことだったのか!と納得できるもの、そんなもんなの?と拍子抜けしてしまうもの。
奥深いものですね。