夏の炎天下。
アスファルトの道路のど真ん中で「干からびたミミズ」を発見。
側溝脇や側溝の中ならまだしも、なぜ道路のど真ん中で、かくも無残な姿に成り果てたのか?
謎です。
是非とも、この謎を解明しようではありませんか!
目次
「ミミズ干からび理由」には諸説あり
気象庁から、夏場の最高気温や最低気温が発表される度、自分が今居る場所によっては、結構なズレが生じます。
例えば、自分がアスファルトの上に立っていたり、地表面に近いベビーカーの傍にしゃがんでいたり、などの場合です。
気象庁によると、「気温観測は、風通しや日当たりの良い場所で、芝生の上1.5mの位置にて観測」しているそうなので、大人の目線の高さとベビーカーに乗せられている赤ちゃんとでは、地表面に近い赤ちゃんの方が、明らかに気温が高く暑いわけです。
このように、地上も地表面も想像を超える温度になる夏場では、ミミズが潜んでいる地中ですら、かなりの熱さになるはずです。
ミミズは相対湿度100%の湿った空気でなければ生きられず、低酸素濃度に弱い土壌動物です。
皮膚呼吸から摂りこむ酸素量も十分に得られなければ、終わりの時を待つだけ、となってしまいます。
土が太陽光で熱くなり、体温調節のできないミミズが懸命に地上に這い出てきたのは良いが、潜る場所を見つけられずに紫外線に照らされ続け、みるみるうちに干からびてしまった……
夏場に危険を冒してでも移動を試みるのは、少しでも条件の良いところへ行くためだと考えられるのです。
ミミズ干からび理由(雨後)
或る夏の晩、大量の雨が降り、土の中に雨水が溜まった状態になった。
ミミズは皮膚呼吸できずに溺れそうになり、苦し紛れに地上に出たが、目が無いために方向を見失い、さまよっているところに日が昇り、そのまま干からびてしまった……
または、雨後に晴れると、土中の二酸化炭素濃度が減るらしいという説です。
ミミズは過酸化状態で行動が乱れ、地上に這い出て干からびてしまった……
ミミズ干からび理由(天敵説)
天敵であるモグラなどに追われ、攻撃を避けるために地上に逃げたのは良いが、夏の炎天下にあえなく干からびてしまった……
ミミズ干からび理由(種の存続説など)
狭い空間での同居を強いられることで近親交配の確率が高まるため、新しいパートナーを探しているうちに、それが果たせないまま干からびてしまった……
または、ミミズは1日に自分の体重と同程度の土などを食べ、粒状の糞土を排泄します。
このミミズの糞は、ミミズたちにとっては多少の毒素があるので、糞密度が高くなりすぎるとミミズが逃亡を試みます。
試みは失敗に終わり、あえなく干からびてしまった……
または、多くのミミズは雌雄同体で、一個体につきオスの生殖器官とメスの生殖器官を持っているが、或る種のミミズたちに限っては、雄性生殖孔を数%しか持っていないようです。
パートナーを見つける必要性に迫られ、地上を徘徊していたところ、運悪く、乾燥と夏場の太陽光で干からびてしまった……
ミミズ干からび理由(病気説)
例えば、健康なミミズであれば共生できるはずの、ミミズ体内の寄生虫が悪さをし、ミミズが病気になって苦し紛れに這い出てきたところ、干からびてしまった……
足元に干からびそうなミミズが居る。 pic.twitter.com/ploSwpCjbg
— 大根minimalian (@ryu_dkk) 2016年8月13日
まとめ
夏の炎天下の地上で、ミミズが干からびている理由について考えてきました。
ですが、これらの理由は飽くまで仮説に留まっており、いまだにはっきりしたことはわかっていません。